アッテンボローと山崩れ


角砂糖でしのぎます。
by getsuro

ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってきた


ダイアログ・イン・ザ・ダークの会場 梅窓院・祖師堂


何から書いたらいいだろう。
この展覧会は今まで行った展覧会の中で一番衝撃的だった。
内容といったら暗闇の中を歩くだけ。それだけだ。
しかし、視覚が一切カットされた世界に入ることにより、行動は他の感覚(聴覚、触覚、臭覚、味覚)に頼るしかない。それがなんとももどかしい。普段いかに視覚に頼っていたかがわかる。

この展覧会のガイドの方は全員全盲だ。彼らは先天性、後天性かはわからないが今では全く目が見えない。しかし展覧会会場では、そんな彼らの視覚以外の感覚がどれだけ研ぎ澄まされているのかを目の当たりにして驚いた。小さな音で多くの情報を得ているのだ。距離、大きさ、広さ、位置、量を音だけで判断しているのだ。

おいらは目の見えない状況におかれ、自分の位置、他人との距離が全くわからなくなり、少しグループから遅れてしまったのだけど、ガイドの方は声を聞きつけて隣まで来て手を引いてくれた。
真っ暗な世界は孤独だ。声がしてもそれが本当の人が発しているという確証はない。そこで手が触れ合うこと、手を引かれることで他人の体温を感じ、初めて自分は一人でないことを感じ安心する。
この体験は強烈だった。全盲の人は常にこの環境におかれているのだ。今回の会場はあらかじめ大きな事故は起こらないように整備されている。しかし、彼らはこの会場を出て生活しなくてはならない。車の走る道を横切り、時には電車に乗り移動しなくてはならない。いつも通る道にも危険は潜んでいるだろうが、時にははじめての場所にも行かなくてはならない。
見学終了後、ガイドさんに「はじめての場所に行く時の気持ち」を聞いてみた。答えは「行くしかないけど、やはり不安」とのこと。
これから町で白杖をもっている人が困っていたら、できるだけ手を引いてあげようと思った。

真っ暗な状態を想像することはできる。しかし体験して初めてわかることもある。
この展覧会は会場という保護された空間で、日常空間のような暗闇を体験できる。この体験は4000円の価値はある。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク、あと半月くらいだけど是非とももオススメ!
時間があったら行ってみて!

↓ここで当日券の情報を見れる。
http://www.tbs.co.jp/radio/did/main.html

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ちなみにおいらの母方のばあちゃんは、おいらが4,5歳の時に白内障の手術に失敗して全盲になった。去年亡くなったのだけど、20数年もあんな暗闇の中にいたのかと思うと、もっと優しくしてあげればよかったと思ったよ。
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by getsuro | 2004-08-13 18:08 | 見学
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